建築の見積りや工事の請求はクラウドにすると契約も即決、
そのメカニズムとは?

IT化DX化といろいろな言葉があると思いますが、デジタルを導入することによって便利になることや不便になることというのは、当然あると思います。その中で便利になるものの1つに見積請求があります。

デジタルを導入すると、今まで不可能だと思われていたことが簡単にできるようになる。
そうすると、売上げにも大きなインパクトを残すことができるというお話を今回はしたいと思います。

建築の見積りもクラウド化すると過去データを参考にその場で提案できます

まず建築の見積りです。

「これをクラウド化する」パソコンアレルギーがある人はカタカナで言われるだけでも嫌だと思います。

けれどもクラウドにすることで過去のデータを参考にしやすくなり、その場での提案レベルが変わります

そのお話を簡単にしていきましょう。

今までは見積りをする場合、大きなカタログを引っ張り出したり、計算マニュアルや見積りマニュアルなどが必要でした。

例えばカーテンなどの見積りも資料を探して訂正したり、現場ごとに毎回作り直すという作業が発生します。

けれどもクラウド化された見積りですと過去の事例の中で、よく似たお客様の見積書を参考にしながらコピーをして、一発で作り直しができます。

そうすると見積りを作るのがすごく早くなる。

特にお付き合いのあるお客様ですと過去にどんな工事をしたか、どういう工法だったのか、どういう商品を入れたのかというのは見積書や請求書を見れば割と明確にわかります

品番のような過去の取引情報の明細もお客様台帳として保存している会社は優秀です。

台帳管理ができてない会社は調べるだけでも大変でしょう。

なかなかできている会社は少ないと思いますが、クラウド化できていると記録をすぐ調べられるので非常に便利です。

行数の多い見積りなどは調べ物だけでも大変で作業量が多くなります。

特に取引のスタイルによって複数パターンの見積りを作るような業種の場合、どの見積書に基づいて契約ー請求してるのかわからなくなる、というソフトが市販のものでは結構多くあります。

それがクラウド対応ですと見積書が一発で作成できるものもありますし、検索も非常に簡単になっています。

工事の見積りも現場で即決!
クラウドの威力とは


さらに工事の見積りも現場で即決をすることができます。

持って帰って数日かかるというお見積りよりも、即決でその場で金額を提示した方が当然有利に決まっています。

やはりどんな商品や商売でもお打ち合わせの日にご提案させていただいて、お客様の気持ちがホットなうちに契約することが営業の基本です。

見積書の即決ができないから遅れるのであって、遅れることありきで営業プロセスを考えるのは間違っています。

「お客様の目の前にいる営業マンが見積業務まで現場でできるわけないよ」
今までの考えだったらそうなります。

全部拾い出しをして、カタログを見て、メーカーと折衝して金額決めて、という流れを経ないと見積りが決まらない
昔であれば、客先の営業マンが見積業務まで現場で対応しきれない。
それが過去の常識でした。

しかし今の時代、見積りの技術的なものさえ解決すれば即提案できる。
ならばもうやってしまいましょう。

まずは現場で作業中、営業マンとお客様がお話しながら、お客様の条件に沿ってお見積り内容を記入していく。

そして会社にいるバックオフィスのアシスタントスタッフさんがクラウドを通してデータをもらい、
お客様がこういう要望だということを見積業務である程度反映してあげる。
あとは現場の営業マンが、数字を埋めていくだけで出来上がります。

見積りの数字を埋めるのも、過去の履歴や他の取引例も見ながら埋めることができるので、非常に簡単でスピーディに作成できます。

そうするとそのお客さまのお打ち合わせの終盤では、
その場で金額的な提案も綿密にできて、契約ができるレベルにまで仕上がってくる

そういうことが可能になってくるわけです。

見積りや請求もクラウドだからプリンター要らずで即提案


見積りは請求もクラウド対応してるのでいちいち会社に戻って印刷する必要はなく、即提案できます。

そもそもですが、お見積りや契約書というのは紙である必要はありません

法律が変わってきて、昔ながらの大きな分厚い紙に割り印をして、印紙を貼って、というようなことをしなくて良いという制度になってきています。

しかもこれからどんどんペーパーレスにしようというのが国の流れなので、従っていくと当然メリットが大きいです。

典型的なのは収入印紙代です。

契約の時に必要な収入印紙がデジタルの場合は、不要になっております。
そういう面で、紙よりも有利です。

契約する時に、金額にもよりますが契約書に印紙200円、そして領収書に印紙200円。
ペーパーレスにしなかった場合、一回の契約で毎回400円かかります。

そういう面ではデジタルにするというメリットは、かなり大きいです。
年間100件のお取引があったとして、1件400円ならば印紙代だけでも40,000円になります。

結構大きなメリットになるんじゃないでしょうか?

そしてもう一つ。
デジタルにする場合、もちろん判子は不要です。
今は新しい時代ですからサインはiPad上でしていただく形で大丈夫です。

しかも書類など見積書だったり請求書の内容も、LINEで送ったりするなどの方法で現場で完結することができます。

FAXもわざわざ会社に戻らなくても、今はデジタルFAXで送受信出来ます。
メールを利用して会社に戻る手間なく簡単に、お客様とFAXのやりとりも出来る時代になりました。

このような形でクラウド化していくと、オンラインで見積りや請求が簡単にできます。

そしていろいろな協力が得やすくなり結果的には成約額が上がり、また契約金額が上がるということに結びつくと思います。

本日は以上です。

「建築の見積りや工事の請求はクラウドにすると契約も即決、そのメカニズムとは?」